乳幼児のミルク用・湯冷まし用のミネラルウォーターについて
先日23日、東京都の、「葛飾区の金町浄水場で1歳未満の乳児飲用基準の約2倍に当たる放射性ヨウ素210ベクレルが検出」されたことを発表をうけ、ミネラルウォーターをお探しの方から「富士清水を乳幼児に飲ませても大丈夫か」というお問い合わせをいただいております。
※現在は制限値以下まで下がっており、また、東京都副知事猪瀬氏が新宿区の水道蛇口から直接採取したデータによると25ベクレル(25日AM時点)とのことでした。
東京都は25日、同日午前6時に金町浄水場(葛飾区)で採取した水道水から検出された放射性ヨウ素は1キログラム当たり51ベクレルで、乳児向けの暫定規制値(同100ベクレル)を下回ったと発表した。
金町浄水場の水は22日に210ベクレル、23日に190ベクレルと規制値を上回ったが、24日には79ベクレルに下がった。
同時刻に採水した朝霞浄水場(埼玉県朝霞市)は76ベクレル。小作浄水場(東京都羽村市)では検出されなかった。
結論から申し上げますと、
「富士清水は乳幼児のミルク用・飲用として安心してご利用いただけます」
尚、下記にミネラルウォーターについての情報を記載させていただいておりますのでご参考ください。
(注)各情報は様々な情報源から集め作成いたしましたので、表現や生医学的に不十分な表現の場合がありますがご容赦ください。
【なぜ乳幼児の飲用に適さないのか】
水や食品など、様々な飲食品にはミネラル分(カルシウム、マグネシウム、ナトリウムなどの身体を維持する、成長するために必要な成分)が含まれております。
これらのミネラル分は、たとえば牛乳や煮干(カルシウムが含まれる)を成長期の子供は摂取するとよい、にがり健康法(マグネシウムが含まれる)といわれるように、飲用・食用に適さないどころか必要や有効といわれています。
しかし、摂取したミネラル分はすべて身体に吸収され、骨肉となるわけではなく、その多くは身体の外に捨てられています。
1)腸で吸収(血液中に取り込まれる)されなかった水分とともに便として排出
2)血液中に一度取り込まれたミネラル分は、吸収できる以上の量になったときに「肝臓」において凝縮し小便などとなって排出されます
>簡単にいうと、腎臓(じんぞう)にて使わなかったミネラル分を集めて、おしっことして外に捨てる、ということです
では、なぜ乳幼児によくない、といわれるのか
1)
水分子と強く結合(水和)するマグネシウムイオンは体内に吸収されにくい。これを人間が摂取すると、大腸に長時間留まり、水の吸収を妨害する。この結果、腸内に水分が溜まり、下痢を起こすこととなる。このような理由で、硫酸マグネシウムを多く含む硬水を飲むと下痢をしやすくなる。 (wikipediaより転載)
>よって、大人も子供も乳幼児も便がゆるくなることがあるため向いていない
2)
乳幼児の腎臓は、まだ働きが十分ではなく(30~40%)、ミネラル分を凝縮しきれず、あまったミネラル分が体内に溜まっていってしまう可能性があります。
>よって、ミネラル分過剰摂取がおきるのでよくない
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下記は、お薬に関しての記載ですが、薬物をミネラルを置き換えて読むとよいかと思います
肝臓:新生児期は、肝臓の薬物代謝酵素等が未発達なため、肝臓での薬物代謝速度は遅くなっています。しかし、満1歳になる頃には、肝単位当たりの酵素量がほぼ成人並になります。
また、小児期では、体重当たりの肝重量に比率が高く、乳児期では成人の2倍近くであるため、肝臓の薬物代謝速度は成人以上なります。これは、15歳ごろまで続きます。
腎臓:腎機能も新生児では未熟であり、糸球体濾過速度は成人の30~40%と言われています。他にも、尿細管細胞の機能や、尿細管周囲の血管循環十分に発達していないので、尿の濃縮力の弱い傾向にあります。これらは、2歳までに成人とほぼ同じになります。
腎機能が未熟な時期には、腎排泄型の薬物で体内蓄積が起こるため、特に長期投与時に副作用などが発現しやすくなります。
神戸学院大学HPから転載しました
http://db.kobegakuin.ac.jp/kobe-pharm/fukuyaku/jm/fukuyaku/kinouC_1.htm
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国立健康・栄養研究所HPより抜粋
マグネシウム過剰摂取のリスク
現在のところ、通常の食品に含まれるマグネシウムの過剰摂取で健康障害が起こったという報告はありません(1)。マグネシウムを経口的に過剰摂取しても、腸管からの吸収が抑制され、速やかに軟便・下痢として排泄されます。また、過剰に吸収されたマグネシウムは速やかに尿として排泄されるため、軟便、下痢以外の過剰症が起こることはまれです。腎機能が低下している時にマグネシウム製剤を経口的に摂取すると、高マグネシウム血症を起こすことがありますので、そのような条件では注意が必要です(3)(5)。
食事摂取基準では、通常の食品からのマグネシウム摂取量については上限量を設定していませんが、医薬品(制酸薬、緩下薬)やサプリメントなどを大量に摂取した場合、過剰摂取による消化器症状(下痢)が起こる可能性があるため、通常の食品以外からの摂取量については上限量(成人350mg/日、小児5mg/kg体重/日)が設けられています(1)(3)。
マグネシウム摂取状況
平成18年の国民健康・栄養調査で男性は平均263mg、女性は平均237mg摂取しています(2)。
(上記記載文章の最後の()は下記出典です
1.日本人の食事摂取基準 2010年版:第一出版
3.ミネラルの辞典:朝倉書店
4.五訂増補日本食品標準成分表:文部科学省ホームページ
5.健康・栄養食品アドバイザリースタッフ・テキストブック:第一出版
http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail656.html
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【ではどうすればよいのか】
対応の優先順位は下記と考えられます
(一部、私見もございますのでご留意の上ご自身でご判断ください)
1)国産の軟水(硬度100以下 と書かれているもの)
また、基本国内ミネラルウォーターは重点時に加熱殺菌されていますが、一部、加熱殺菌されていないものもありますので御確認ください <富士清水は加熱殺菌されています>
※なお、通常の東京都内の水道水は60-90程度の硬度で、ミネラルウォーターのほうが硬度が低くなっています。下記サイトを御確認ください。
東京の水質検査 (硬度とPH)
http://www.waterworks.metro.tokyo.jp/water/w_info/s_kekka-map21.html
2)国産・輸入の軟水(硬度100以下 と書かれているもの)
その中で加熱殺菌されているかどうかわからないもの
また、多くの海外の軟水は加熱殺菌されていません
>こちらは念には念をいれて、ということですので、いずれにしても湯冷ましして使えばよいかと思います。
3)海外の中硬水
どうしても水が手に入らないのであれば、一次的に中硬水を用いても大丈夫ではないかと思います。
中硬水は硬度100-300程度です。
なぜ、大丈夫と考えるのか?
これは、多くのヨーロッパでは水道およびミネラルウォーターはほぼすべて中硬水~硬水です。
人体やまして幼児に影響があるのであれば、絶対に摂取させません。という判断からです。
とは考えますが、1)2)が難しい場合にはご利用を検討すべきと思います。
ただし超硬水(銘柄名表記はさけますが、硬度500以上のもの。)は避けるべきと思います。
以上
ご参考いただけましたらと思います。
改めまして、このたびの東日本震災にて被災された皆様、ご家族の皆様に心よりのお見舞い申し上げます。
また、被災地にて支援活動を行っている皆様のご無事をお祈り申し上げるとともに、すべての人の代表として活動いただいていることに厚く御礼申し上げます。
一日も早い復旧と復興をスタッフ一同祈念すると同時に、ミネラルウォーターの製造・流通というライフラインの一端を担っている企業として、改めましてできる限りの安定した商品の供給に全力をつくす所存です。
日本を、誇ろう
届け、ホントウに必要な人の元へ
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